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「張さんの泥人形」を訪ねて

排行榜 收藏 打印 发给朋友 举报 来源: 《中日交流〉杂志   发布者:李紅偉
热度71票  浏览24次 【共0条评论】【我要评论 时间:2010年3月12日 23:39

文·李紅偉

「泥人張(張さんの泥人形)」とは天津にある老舗の彩色を施した泥人形のことです。清代の道光年間にはじめて作られ、180年の歴史を経て独自の風格風貌をそなえる泥人張は、庶民に大変愛されている民間芸術の一つです。元代の劉元に次ぐ、中国泥人形芸術の第2次ピークをむかえ、泥人張は、民族芸術において異色な存在と称されています。

 

泥人張の開祖張明山(18261906)は幼少の頃より泥人形作りに携わり、18歳にして泥人張と呼ばれるまでになりました。その業績は『天津雑記』だけではなく香港の新聞『大公報』にも記述が残っており、1915年パナマ万国博覧会で彼の彩色を施した泥人形は一等賞を受賞し、その息子の張玉亭の作品は栄誉賞を受賞しました。泥人張の多くは民間の風習、民話、舞台劇や古典文学の名著を題材として取り入れており、作品は題材の特徴を繊細に捉えて写実的で生き生きとしています。

さらに今日の泥人張を身近に感じ、その発展過程で人にあまり知られていない物語を掘り起こすため、私は「泥人張彩塑工作室」を訪ねました。工作室の傅主任及び泥人張の5代目女性継承者張宏英さんは、快く取材に応じてくださいました。

 

泥人張は道光年間に張明山により創立されて以来、繁栄と衰退の道を歩んできました。1940年代には、泥人張の伝承が途絶えそうな危機もありましたが、中国人民共和国成立後、国がこの状況を把握してからは、保護されるようになりました。継承者たちを呼び集め、泥人張彩塑工作室の設立を通して創作や研究に専念できるようになり、また社会にも広く門戸を開き、人材の募集、育成を始めました。2代目継承者張玉亭は天津市文学歴史資料館の館長を務め、3代目継承者張景祜は中央美術学院、中央工芸美術学院で教鞭を取り、民間の泥人形芸術は大学に殿堂入りすることとなりました。工作室の創立は、泥人張が一族による家督相続から人材育成へと姿を変えたことを示しています。天津泥人張彩塑工作室は、彩色を施した泥人形の創作、研究及び人材育成の専門事業体として25人の専門技師を抱え、付属営業所を3つ有しています。それらはそれぞれ古文化街、鼓楼および楊柳青にあることを傅主任が紹介してくださいました。張宏英さんは、「工作室は芸術性に優れた国家芸術機関として、芸術的研究や創作に携わっています。国も大変重視しており、2006年に初めて国家非物質文化遺産に登録され、2007年には天津市非物質文化遺産に登録されました。これは資金面や政策面からみても、未だかつてないことだと思います」「国がこの芸術をこれほど重視しているということは、継承者として、恵まれていると思います。これからは泥人のブランド力を更に高め、経営拡大を図るつもりです」と話しました。

 

1963年、泥人張は北京で初めての作品展覧会を開催しました。郭沫若氏はお祝いに詩を書き記しています。「昔々、泥ではじめて人間を作ったのは女媧様(神話中の女帝)だが、明山の彩色を施した泥人形はまさに錦上に花を添えるようだ。かつては世襲的な伝承だったが、現在は数多くの優れた泥人形の作り手を輩出している」これはまさに天津泥人張芸術が大衆に開放された転換と飛躍を記したものと言えるでしょう。

 

また製法にも絶えず新しさを取り入れており、たとえば、材料の泥は導入された機械を用いることにより、粘土の質を均一で高品質なものにすると同時に、作り手の体力的負担を軽減しました。色付けに使う塗料の面でもいろいろと工夫を重ねてきました。元々使っていたガッシュは水気に弱く、よく罅(ひび)が入ったため、ドーランに変えてはみたものの、やはり上手くいかず、1980年代の初頭からはアクリルで絵を創作する外国の先例にインスピレーションを受け、アクリル塗料を取り入れて今日までずっと使用しています。

 

泥人張で使う粘土は精選した砂含有量の低い、上質な粘土質の紅色粘土。風化、溶解、濾過、脱水した後、綿を入れながら繰り返して叩き練り上げた熟成した土で、有毒物質は全く含んでいません。泥人形の製作プロセスにも焼成が必要ですが、陶器との根本的な違いは、焼成中の温度が低く、色付けは釉薬に頼らず、焼き上げてから色彩を施す点でしょう。

 

国内外の交流についても張宏英さんと傅主任は詳しく紹介してくださいました。改革開放の初期に交流のピークを迎え、今は安定した発展期です。泥人張は今年も台湾へ実演のために一人の技師を派遣しました。又2004年から日本の創価学会と頻繁な交流を続け、作品の贈呈を行うと同時に、国内取引先のために作品を作っています。

 

「各国や地方がそれぞれ自分の文化をアピールすることに力を注いでいる昨今、泥人張も自国の文化を盛り上げアピールする必要があるでしょう。私たちは創作するにあたり、できるだけ専門的な条件を提供できるように、工作室自体の改築、増築も計画しています」

 

最後に泥人張の5代目継承者張宏英さんに熱い思いを語っていただきました。「芸術家として、日々の生活を深く観察し、時代に遅れないように、現実とロマンを結合させて、独自の風格を打ち立てるつもりです。泥人張には芸術的発展余地がまだまだあるので、これからも常に新しさを持った作品を作り続けていきたいと思っています」

 

 

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